2012年3月24日土曜日

当世キーワード(20120324)


NHKラジオ第1 亀井肇さん(新語アナリスト)の「当世キーワード」による。
( )内は、古谷敏郎アナ。

1)ポタガール
「ポタリング ガール」の略が「ポタガール」なんですね。(はい)ポタリングというのは、街や観光地などを自転車でうろうろすることを意味してるわけなんですね。(はい)
つまり、散歩感覚でおしゃれに自転車を街乗りする若い女性を指して「ポタガール」と呼んでいるんですね。
ただ、似た言葉としては「チャリガール」があるんですけれども(えゝ)、ママチャリに乗って通勤や買い物などに行く女性を指すんですけれども、ポタガールの場合には、スポーツタイプの自転車に乗って、自転車ファッションに身を包んでいる場合が多いンですね。(ほう)
チャリガールがあくまでも自宅付近を自転車でうろうろするのに対して、ポタガールの場合は、サイクリングロードなどを使って、1日30キロ、40キロと遠出する場合も多いようですね。(へー)

2)空飛ぶ電車
いわゆる格安航空会社、LCCと略しますけれども、この格安航空会社が飛ばすような航空機を指して「空飛ぶ電車」と呼んでいるんですね。(はい)
徹底的にサービスを絞ることによって運賃を安くすることで、電車を利用するような感覚で飛行機を利用してもらいたい、という願望が込められているわけなんですね。
ある大手航空会社が格安航空業界にのりこむためにつくった子会社の社長が、運賃発表の記者会見で、この「空飛ぶ電車」という表現を使っているんですね。
徹底したコスト管理と付帯サービスを有料化することで、低価格化を実現すると説明しているわけですね。
最初から飲食物や荷物の預かり手数料などのサービスをはぶいた基本運賃をもとにして、座席指定だとか、飲食物などを有料の選択制にすることによって、そうしたサービスが不要な利用客に対して、安く乗れるようにしょうというものなんですね。(はー)
電車ではあくまでも基本運賃がチケット代金であって、座席指定などはオプションであることに基づくものなんですね。

参考:http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120301/229303/?rt=nocnt

3)空気系
ほとんど劇的な筋の展開はなく、ただただ、ゆったりとした日常を描いたアニメが「空気系」と呼ばれているんですね。(はい)
かつての部活動を描くアニメは、スポーツ根性ものに代表されるように、汗まみれとなって練習を続けて、最後には勝利を獲得するといったものであったんですけれども、最近の作品は、こうしたスポ根ものは姿を消してしまったようなんですね。(ふーン)
空気系としてよく知られているのが、軽音楽部でバンドを組む女子高生たちを描いた軽音なんですね。普通、軽音楽部のアニメとなれば、楽器を弾くことができなかった学生たちが集まってきて、一生懸命に練習をして、どうにかバンドの形態をなすようになって、最後はコンクールで優勝するといったものが考えられるんですけれども(えゝ)、このアニメではほとんど練習しているシーンは描かれていなくて、部室でお茶を飲みながら、のんびり、おしゃべりをするシーンが圧倒的に多いようなんですね。
ほのぼのと、安心して見ることができるというのが人気の要因、と言われていますね。

4)キャシュモブ
フラッシュモブの発展系がキャッシュモブなんですね。(ほう)で、フラッシュモブというのは、インターネットの掲示板において、ある特定の日時に、ある特定の場所に、不特定の人たちが集まって、その集まった人たちが全員同じパフォーマンスを行うという行為を指しているんですけれども、このフラッシュモブと同じように、ネットの交流サイト、いわゆるSNSを通じて集まったメンバーたちが、その指示された商店街において、一斉に買い物を行う行為がキャッシュモブなんですね。(はい)
主催者が商店街やお店と日時を決め、SNSを通じて賛同者を募るわけなんですね。
で、その決められた日時に集まったメンバーたちが商店街だとかお店にそろって出向いて、一定金額で買い物をするというシステムなんですね。(はァ)
主催者は、商店街やお店からは金銭的な見返りは一切受けることはないわけなんですね。
参加者たちは、ネットで会話を交わしていた人たちといっしょに買い物をするという楽しさがあるわけなんですね。
最近アメリカで発生し、全米各地に拡がっているといわれているんですけれども、(はい)スーパーなどが進出して、すたれそうな商店街などのニュースがあると、こうした動きが起こると言われていますね。(ほう)

2012年3月17日土曜日

当世キーワード(20120317)


NHKラジオ第1 亀井肇さん(新語アナリスト)の「当世キーワード」による。
( )内は、古谷敏郎アナ。

1)ソーシャル マーケティング
企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility)、これをCSRと略しますけれども、この社会的責任を果たしながら、企業が自社の製品の市場拡大にも熱心に取り組む販売活動が「ソーシャル マーケティング」と呼ばれているんですね。(はい)企業が世界的レベルにおける貧困や環境といった社会問題の解決に対して積極的に取り組むこと、それ自体がその企業の製品の売れ行きにも結びつき、お客さんの創造に結びつくという考え方なんですね。
例えば、ある会社は主力製品のフリースなど、全製品を回収し、その中でまだ着られる衣料品は国連難民高等弁務官事務所、UNHCR (United Nations High Commissioner for Refugees)の協力を得て、海外の難民キャンプに届けることがよく知られているわけです。
これはCSRにおける企業イメージを高めるためと思われているんですけれども、それだけではなくて、難民キャンプ近辺の、出店できないような地域においても、その企業のブランドを知ってもらうことに結びつき、それは将来的には世界マーケットの拡大につながることになると言われていますね。

2)ジェネレーションC
日本語では「C世代」と訳されるんですね。(はい)
Cというのは、コンピュータ(Computer)のC、「接続する」という意味のコネクティッド(Connected)のC、「変革」の意味のchangeのC、共同体、コミュニティCommunity)のC、「共同体」のコミュニティ( Community)のC、あるいは「創造する」createの頭文字のCなど、それぞれの頭文字をとったものなんですね。(なるほど)
コンピュータとインターネットで世界につながることが当たり前の時代に育った若者たちの間、アメリカで生まれた言葉なんですけれども、日本では経済成長を知らない世代と重なると定義されているんですね(はあ)。
オープンでフラットな関係を好んで、インターネットの利用でコンテンツを発信し、情報を共有し、政治や企業に透明性を求めるという共通性をもっているわけですね。

3)自主生産出版
出版業界大手の会社が今年の春から始めた業務の一部が「自主生産出版」なんですね。(はい)
これまで、出版社というのは編集を行ったあとは、印刷会社だとか製本会社に仕事を依頼し、業務分担を行っていたんですけれども、印刷や製本など、すべてを自分の会社で行おうというものなんですね。(はァ)
少部数用の印刷機と製本機を導入し、必要な部数だけを自分の会社で生産して、在庫を減らし、コストを削減する目的があるわけなんですね。1時間で1,000部つくることができて、月産20万部を目指してるんですね。(ほう)
で、この会社の文庫の場合は、初版は10,000部、重版は2000部前後が最低部数となっているんですけれども、印刷、製本会社を使わず自分の会社で作れば、部数の多少で製造コストが変わらないために、初版部数を減らしたり、注文があった数百部だけを生産することができるわけですね。(はー)

4)カタログ店舗
通信販売やインターネット販売の会社が都心などに設ける店舗が、「カタログ店舗」と呼ばれているんですね。(はい)
通信販売やネット販売はカタログや画面の写真を見て注文し、それが宅配便で届けられるので、消費者は店舗まで出かける必要はないわけなんですね。
しかし、消費者の中には、靴や洋服などは実際に試着して自分の身体に合っているかどうかを確認したり、品物の素材の感触などを確かめてから購入したいと考える人も少なくないわけなんですね。(はァー)
そうした人のために、通販会社やネット会社では、通販カタログに載せている品物はすべて店舗に並べて、消費者が確認してから購入できるようにする会社が増えているわけですね。
消費者のなかには、自分のサイズがわからないと悩む人も多く、通販で対応できない部分をカタログ店舗で対応する部分が増えているんですね。
消費者もなじみのある商品はカタログやネットで注文し、そうでないものは、お店で試してから購入と、使い分けする人も多いわけですね。




2012年3月10日土曜日

当世キーワード(20120310)


NHKラジオ第1 亀井肇さん(新語アナリスト)の「当世キーワード」による。
( )内の相づちは、聞き手の古谷敏郎アナ。

1)職近(しょくちか)・親近(おやちか)
ある情報雑誌が今年の住宅選びのキーワードとして予測した言葉が、「職近・親近」という言葉なんですね。(はい)
東日本大震災の教訓から、消費者が購入する家としては、職場や親元に近くて安心できるものが好まれると予測しているわけなんですね。
実家が近くにない場合は、多少狭くても職場から徒歩で帰宅できる職近かのマンションが、実家が近ければ親近かの二世帯住宅が、それぞれ選ばれる傾向が強くなると予想しているんですね。(ほゥ)
去年3月の震災の時に、職場から遠く離れた自分の家に戻るために苦労した帰宅難民の経験から、万一の際に家族を守れる生活スタイルに注目が集まっていると分析しているわけなんですね。(ほー)
とくに職近かの場合は、自宅の間取りが狭いものとなってしまうために、大きな荷物を貸倉庫に預けたり、両親が遊びに来たときには、マンション内の共用ゲストルームを利用したり、外部の施設を活用するクラウド発想も強まるかも知れないと、その情報雑誌では予測をしていますね。

2)マルシェ(Marché
フランス語で「市場」という意味なんですけれども、最近、日本では「都市型市場」として使われているんですね。(ほう)
正式には農林水産省が支援して2009年に始まったプロジェクトのマルシェ・ジャポンと言い、現在、15の都市で定期的に開かれているわけなんですね。
新潟は魚介が充実し、仙台は東北の郷土食材も扱うなど、個性があるわけなんですね。(ほう)
都市住民が気軽に農家と出会えるように、農村の生産者らが土曜日や日曜日などに都市を訪れて、ビルの前の広場などで農産物を販売する市場なんですね。
生産者が農産物を運んできて販売しているので、食材が収穫されるまでの過程だとかエピソードを聞いたり、おすすめの食べ方などを質問しながら買うことができるわけなんですね。
消費者も何を買うかを決めずに出かけてきて、そこで農家の人たちと話しながら、おいしい野菜を購入する楽しみがあるようですね。

3)棒付きチョコ
棒の先端にチョコレートを付けたもので、そのまま食べることができるし、暖かいミルクに溶かせばホットチョコレートとして飲むことのできるタイプのチョコレートが棒付きチョコなんですね。(ほー)
ホットチョコレートはココアとは違って、原料のカカオの脂肪分、ココアバターが多く、濃厚な味わいが特徴となっているわけなんですね。
一般的なホットチョコレートは、均一に溶かすのには手間がかかるんですけれども、棒付きチョコは、2~3分で溶けるのが特徴となってるわけなんですね。(ほう)
ここ数年、日本のチョコレートのトレンドは、海外からのボンボンショコラ、いわゆるつぶチョコが主流だったんですけれども、最近はカカオ粒子のチョコへ回帰する動きがあり、カカオの風味を感じやすいホットチョコレートが手軽に味わえる棒付きチョコも注目を集めているわけですね。
【参考】http://news.livedoor.com/article/detail/6247222/

4)年明けうどん
年越しそばが1年の終わりの大晦日に食べるのに対して、元旦から15日までに食べる赤い具をそえたうどんが「年明けうどん」と呼ばれているんですね。(はい)
香川県の製麺業者などでつくっています[年明けうどん普及委員会]がこうした規定を定めているわけなんですね。(はい)
四国の讃岐地方では、正月をはじめ家族や知人が集まる場で、うどんをふるまう風習が昔からあったんですけれども、香川県の讃岐うどん関係者たちが年越しそばに並ぶ行事として広めたいとして、2009年の正月頃から使い始めたようなんですね。(はァ)
普及委員会では、ロゴマークもつくって全国の製麺業者などに無料で提供しているわけなんですね。(はい)
太くて長いうどんは長寿を祈る縁起物で、白いうどんに赤い具をいれれば「紅白でめでたい」というアピールがうけて、全国に拡がりつつあるようなんですね。(はァー)
赤い具というのは、かまぼこ、エビの天ぷら、梅干し、人参など、なんでもいいようですね。

2012年3月3日土曜日

当世キーワード(20120303)


NHKラジオ第1 亀井肇さん(新語アナリスト)の「当世キーワード」による。
聞き手は、( )の相づちは、古谷敏郎アナ。

1)コンビニ・スイーツ男子
コンビニのスイーツ、いわゆる甘いもの好きの若い男性が「コンビニ・スイーツ男子」と呼ばれていますね。(はい)
かつては、男性が「甘いものが好き」といったことは公言しにくいことだったんですけれども、最近では、体育系の部員でも練習が終わると、スイーツを食べる姿を見られるようになっています。(あー、見ますねえ)
こうした現象は、コンビニでスイーツを買えるようになってから顕著、というふうに言われていますね。
洋菓子店なんかでしか購入できなかったときには、わざわざ洋菓子店にまで行くのは恥ずかしかったんですけれども(えゝ)、それがコンビニに並べられるようになると、周囲の目を気にすることなく買えるようになったから、と言われていますね。

2)絶対領域
女子中高生の制服姿の素足の部分を指す言葉が「絶対領域」という言葉なんですね。(はァ)
最近の私立の中高生の制服というのは、ギンガムチェックのものが増えて、太ももの半ばくらいまでの丈のものがほとんどなんですね。
そして、ソックスというのは、かつては足元でだらしなくまとめていたルーズソックスが主流だったんですけれども、今ではそうしたルーズソックスはほとんど見られなくなっていて、主流は膝頭の上まであるミニハイソックスなんですね。(はァ)
そのミニスカートとミニハイソックスのわずかな部分の素足の部分が絶対領域と名付けられているんですね。(はァー)
この絶対領域はスカート丈の四分の一程度が黄金比率と言われているんですけれども(はい)、この「少し感」というのが今時の男の子のハートをつかんでいるようですね。

3)囲碁ガール
小父さんたちの趣味と言われている囲碁に魅せられた二十代、三十代の若い女性が「囲碁ガール」と呼ばれていますね。(はい)
1998年の12月から2003年7月まで少年向けマンガ週刊誌に連載されたホッタユミ原作の『ヒカルの碁』を小学生時代に読んで囲碁が好きになった人が多いわけなんですね。(ふーン)
最初は囲碁団体の日本棋院が開いている初心者向けの講座を受けるんですけれども、ある程度のルールが分かってくると、同好の者たちがつくっています【囲碁アミーゴ】といった団体に参加することも多いわけですね。(ほゥ)
日本棋院や【囲碁アミーゴ】では、初心者に対しては、縦横の線の数が9本、正式にはこの路盤というのは19本あるんですね(はい)。で、その9本から始めることをすすめているわけなんですね。
これに慣れたら、マス目が多い13の路盤に進み、最後にプロの棋士が使う19路盤へと進むことになるわけなんですね。9路盤から始めることによって、ゲームの面白さを知り、そこから囲碁の奥の深さをだんだんと知っていくことになるようですね。
   




4)熱いぜ、横浜
新しく、プロ野球横浜DeNAベイスターズの監督に就任した中畑清さんのキャッチフレーズが「熱いぜ、横浜」なんですね。(はい)
中畑監督は現役時代は読売巨人軍でプレイしてきたんですけれども、派手なパフォーマンスや勝負強い打撃などで「ヤッターマン」だとか「絶好調おとこ」と呼ばれていたんですね。(ええ)
しかし、監督に就任してからは、絶好調というのは選手のものであって、監督になってからは球場に来ていただくファンといっしょに熱くなる必要があるとして、新しいキャッチフレーズを考え出したわけなんですね。(なるほど)

5)きよもん
今年のNHK大河ドラマの主人公の平清盛にちなんで、清盛が日宋貿易の拠点として開いた福原の港、大輪田の泊とも言われるんですけれども、その福原の港にあった兵庫県神戸市の平野商店街がつくったゆるキャラの名前が「きよもん」なんですね。(はい)
商品ラベルだとか街角の看板で現在活躍していますけれども、ライバルの源氏も含めますと、大河ドラマのゆかりの地となる場所も、京都、神戸、広島、下関、鎌倉、平泉と東北から九州まで広範囲となっていて(はい)、全国的な盛り上がりが期待されていますね。

(http://blog.livedoor.jp/berry6141159/archives/2462192.htm)より