2011年11月12日土曜日

当世キーワード(20111112)


NHKラジオ第1 新語アナリスト、亀井肇さんの「当世キーワード」による。


1)「お会計して~」
「うるさいわネ~、あっち行って」といった意味の若者ことば。
お笑いコンビの[バナナマン]の日村勇紀がコントの中で演じているオネエキャラのヒム子のセリフとして多用していることから使われるようになってきている。

自分に邪魔になったり、不利になったりしたときに即座に使う。
久しぶりに会った友だちなどが、ふと「あなた、太ったんじゃないの?」などといったときに、「お会計して~」などと言い返す。(笑い)

2)ジャンクフード税
高カロリーの清涼飲料水や塩分の多いスナック菓子など、健康に良くないとされている加工食品に課税する法律のこと。
ハンガリー議会が2011年7月に制定し、9月より施行されているが、台湾も導入している。
ハンガリーの法律では、砂糖を大量に使った栄養飲料1リットル当たり250フォリント(約107円)、スナック菓子1キログラム当たり400フォリント(約170円)が課税される。
政府報道官は、新しい税の目的は国民の健康促進のためと強調しているが、WHO(世界保健機関)の2008年の統計によると、ハンガリー国民の肥満率は成人男子が26.2%、成人女性は20.4%と高い数字を示している。
このジャンクフード税を導入すると今年だけで50億フォリント(約21億4000万円)の歳入増が見込まれるとの試算もあって、財政再建のためではないかという声もあるようだ。

3)サウンドマーチャンダイジング
音を科学的に分析して、販売促進に役立てる手法のこと。
その手法の一つに、サウンドサイネージというのがあって、いわゆる音の出るポスター広告だ。ポスターの前を通りかかると、センサーが作動して音を出す仕組みなんですネ。
普通、ポスターから音が出るとは思っていない通行人は、音が出ることによって、そのポスターをまじまじと見ることになるわけです。
(古谷アナ:ビックリしますよネー)
ええ。様々な情報を受け取る際、先に受けた刺激が後に受ける刺激に影響を与える、プライミング効果と呼ばれる作用にも通ずる手法です。
千葉大学の一川 誠 (ひとかわ まこと)準教授は、「聴覚刺激は視覚刺激に比べて、警告信号として機能しやすいことが知られていて、いろいろな情報が流れている中で、注意を引きつけるのに有効である」と述べている。

4)ソーラーデカスロン
アメリカ・エネルギー省が、クリーンエネルギーのPRや大学の研究水準向上のために2002年から始めた国際学生コンペのこと。 
デカスロンは10種競技を意味しているが、必要な電力を太陽光だけで賄うことを条件に家を建て、「エネルギー効率」「革新性」「市場性」「快適性」など10項目で部門賞や総合優勝を競うわけですネ。
千葉大学では来年9月にスペイン・バルセロナで開かれるコンペに参加することを発表しているが、ドイツ、イギリス、フランス、中国など15か国20大学が参加することにしている。

5)「なくそう! 子どもの貧困」全国ネットワーク
子どもの7人に1人が貧困という実態が総務省の調査で明らかになり、危機感を強めた福祉・教育関係者たちが「日本の子どもの貧困解決」を目的として去年4月に設立した個人参加のネットワーク。
ひとり親とか家計が苦しい家庭の子どもを対象にして、寺子屋形式で無料で勉強を教えたりしているわけだ。
教員とか学生、会社員など、さまざまな立場の人たちが「まず自分たちのできることを」ということから、全国様々な場所で、様々なかたちで始めている。
このネットワークは、貧困が親から子へ受け継がれる現実とか学習支援の実践などの情報を共有し、それを解決するために取り組むことにしている。
このネットワーク主催で、無料または低額で学習支援に取り組む人々の「交流会」も開催されている。

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