2011年12月10日土曜日

当世キーワード(20111210)


NHKラジオ第1 新語アナリスト・亀井肇さんによる。

1)空気エンジン車
燃料にガソリンや電気を使わず、圧縮空気を動力源とした自動車が、空気エンジン車なんですネ。
ある自動車メーカーの関連会社が開発したものだが、この会社の主力製品であるカーエアコン用のコンプレッサーを使っているのが特徴なんですネ。
ボンベ内の圧縮空気をコンプレッサーに送り、膨張させて動力源にしているわけですネ。
すべて手作りで、三輪の一人乗りで、全長3.5メートル、幅0.8メートル、ボディーはカーボン製で、重さを100キログラムに押さえている。
今年9月上旬のテスト走行では、時速129.2キロを達成しているわけなンですけれども(古谷敏郎アナ:へえー)、技術力向上をめざす、この会社の若手社員が研修の一環として製作したもので、会社としては製品化する予定はない、と言っていますネ。

2)適電
電気を節約する「節電」の次のモードとしてとらえられている言葉が適電なんですネ。
電気を使わないのではなく、これまで我々が享受してきた便利さや快適さの中から本当に必要なものを見極めることによって、一人ひとりが本当に必要な「適材適所」の電気を使うことにより、快適な生活を送ろうというものなんですネ。
よく例として挙げられるのが、一般白熱電球をLED電球に切り替えることなんですネ。(アナ:ほー)
一般白熱電球がこれまで消費していた電気に対して、LED電球の消費電力がはるかに低く、電球の寿命も飛躍的に延びる訳なんですネ。初期投資のコストは少しかかるけれども、家計にとってもエネルギーコストにとっても、非常に役立つ選択となる訳なんですネ。
これまであたり前のように使っていた電気のことを改めて考えて、ライフスタイルを見直す電気の使い方、これを指して適電と呼んでいるわけですネ。

3)新インターネットテレビ
ネット回線に接続したテレビ1台で、通常の放送番組とインターネットで配信される過去の関連番組をリモコン操作によって選択して見ることができるサービスなんですネ。
リモコンのボタンを操作すると、放送画面はその放送局が作製した動画選択画面に切り替わるわけなんですネ。(アナ:はい)
この選択画面には放送中やこれから放送する予定の番組に関連のある動画が並んでいて、例えば、野球中継での選択画面には、バッターボックスに立っている打者の過去のホームランを打ったときの動画などがあるわけなんですネ。(アナ:はァ)
視聴者はいくつかの動画の中から自分の見たい動画を見ることによって、より野球の試合を楽しむことができるわけですネ。
放送とネットを一つのテレビで提供すれば、視聴者を囲い込めるということから、開発を進めたものなんですけれども、家電大手も対応する受像機を発売する予定となってますネ。

4)キングダムタワー
サウジアラビア王国の王子で、投資家としても著名なアルワリドさんが贔屓にしている投資会社が、今年の8月に建設予定を発表したビルがキングダムタワーなんですネ。場所は、サウジアラビヤ半島のジッダで、高さは1,000メートルを越える予定なんですネ。(アナ:へェー)
完成予定は5年後なんですけれども、完成すれば、現在高さ世界一であるアラブ首長国連邦ドバイにある828メートルのビルを抜いて世界一となるわけなんですネ。(アナ;へェー)
ジッダの複合都市の一部として建設され、ホテルやマンション、オフィスなどを含む、シンボル的な存在になる予定ですネ。

5)就業不能保険
ある保険会社が去年売り出した新型保険が就業不能保険なんですネ。
保険金の受け取り手は保険料を支払う本人で、保険をかけた本人が病気や怪我で長期にわたって働けなくなった場合、毎月給付金を受け取ることができるわけなんですネ。
保障額は平均16万円程度だが、購入層の70%が20代から30代で、一人暮らしならば何とか生活できる額なんですネ。単身世帯者にとっては、病気などになって収入の道が途絶えたときの備えとしての保険なんですネ。(アナ:なるほど)

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