2011年12月3日土曜日

当世キーワード(20111203)


NHKラジオ第1 の新語アナリスト、亀井肇さんによる。

1)ソーシャル リーディング
インターネットなどで多くの人と本の感想などを共有する読書法。
本好きの人は1人で読書をするが、1人だとさびしくて、何か共感したいという欲求があるのではないだろうか、ということから、いくつかのソーシャルリーディングサービスのサイトがインターネットに作られているわけですネ。
そのサイトのうちの一つは、自分の読んだ本の感想を200字ほどの分量でまとめるわけですネ。すると、感想を読んで共感した他の利用者から「ナイス」という星印が1個ずつ送られ、感想の文末に付けられるわけですネ。(古谷アナ:ホー。)
読書傾向が似た他の会員を自動表示する機能もあるが、また別のサイトでは、自分の読んだ本を登録して、仮想の本棚を作ることもできるんですネ。。ここに本を登録し、コメントを添えることができるンですネ。
[参考]
Booklog(ぶくろぐ)http://booklog.jp/about
SHARE READERhttp://shrd.jp/

2)スマート・コンセント
室内の使用していない家電を見つけて自動的に電気を遮断する、賢いコンセントが「スマート・コンセント」と呼ばれている。
コンセントの中にマイコンとか通信機器が内蔵されていて、各家電の電力の使用状況を収集し、そのデータを無線でコンピュータのサーバーに送って管理をしているんですネ。
京都大学工学部の松山隆司教授らが現在、研究開発を行っているものなんですが、たとえば、マンションで一人暮らしの住人がトイレに入って照明を付けたとすると、「住人が用を足っしているならば、居間には誰もいないであろう」とコンセントに内蔵されたコンピュータが判断して、居間にあるテレビのコンセントに伝えられ、テレビの電源を切るということになりますネ。(アナ:へェー)
電力の消費パターンから家電の種類を見分けて、家電を操るリモコン機能を組み込むこともできるンですネ。

3)国際成人力調査
経済協力開発機構、すなわちOECDが行っているもので、日常生活や仕事で求められる「大人の学力」を測る調査。
日本では文部科学省が実施しているンですけれども、住民基本台帳から無作為に選ばれた全国の16~65歳の5000人が対象となっているわけなんです。
専門調査員が訪問し、2時間ほどかけて調べるのだが、知識の量ではなくて、読解力とか数的思考力、IT、いわゆる「情報技術」を使って問題を解決する力を調べて、教育政策や職業訓練制度の改善に役立てるのが目的なんですネ。(アナ:亀井さん、これは具体的にはどんな問題が出るンですか?)
OECDが示している問題例は「ローンの借入額や返済額などから利率を計算する」あるいは「容量が決まった音楽プレーヤーにリスト中からできるだけ多くの音楽ファイルをコピーする」などなんですネ。(アナ:暮らしに密着してますネー)
そういうことなんですネ。日本の他、アメリカや欧州各国、合計26ヵ国が参加して、
結果は、2013年に公表されることになってます。

4)IT学習塾
タブレット、いわゆる「多機能携帯端末」とか映像教材を活用した学習塾のこと。
ある学習塾は映像を使って個別指導を行っているが、その高校生の塾生にタブレットを1人1台貸与してるンですネ。(アナ:ほゥ)
生徒は教室に設置したパソコンで個別に映像教材を見て、教室にいる講師に質問しながら学ぶのだが、通学している時とか、あるいは家にいる時など、塾の外にいるときには、タブレットを使って塾の授業を復習することができるわけですネ。
また、別の学習塾は、タブレットと電子黒板を連動させているンだが、授業の全教材を電子化してタブレットに搭載しているわけなんですネ。生徒にタブレットを使って予習してもらい、疑問点を明確にしてから授業に出席させるというわけなんですネ。(アナ:なるほど)
電学習塾各社は少子化で生徒の獲得が厳しくなっていて、タブレットなどの電子教材を導入することで生徒が効率よく学べる環境を整えるだけではなく、講師の人員も抑えることでコスト削減や経営の効率化を行うことができるわけですネ。

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