2011年12月17日土曜日

当世キーワード(20111217)


NHKラジオ第1 新語アナリスト・亀井肇さんの放送による。

1)市民共同発電所
住民が資金を出し合って設ける自然エネルギーの発電所。
そこで発電された電気を学校や自治会館などの公共施設で使ったり、電力会社に売って収益を出資者に還元したりするわけなんですネ。発電規模は2~3キロワットから千数百キロワットまでさまざまなんです。
自治会館の屋根に太陽光パネルを設置するといったものから、風力発電所を建設するといった大規模なものまであるわけなんです。
今年3月の東日本大震災以後は自然エネルギーへの関心が高まって、新たな発電所の設置を計画する団体には出資や寄付の問い合わせが増えているわけなんですけれども、環境省は検討に必要な費用を助成し、建設費の一部を補助する自治体も増え始めているようですネ。

2)チケット保険サービス
オペラの公演や有名歌手のコンサートのチケットをようやく購入することができた後に、急な病気や怪我をしたり、宿泊出張などが入って、チケットを購入した公演に行けなかった場合、その代金の全額を補償する保険サービスなんですネ。(古谷敏郎アナ:ほう)
これまでの興行界の慣習では、一般にチケット購入した後に、それをキャンセルすることはできず、急用が入った場合などにはその公演代金を諦めざるをえなかったわけですネ。(アナ:はい)
オペラなどでは1枚5万円を超すチケットもあり、こうした保険サービスを待ち望む声も強かったわけなんですネ。
チケットの販売最大手の会社が保険関連会社の子会社と提携して発足させたもので、チケット購入後3日以内に申し込むわけなんです。(アナ:ほう)
チケット代金の10%を保険料として支払い、急な宿泊出張、急病・怪我、交通機関の遅延などで公演会場に行けなかった場合に代金が戻ってくるわけなんですネ。(アナ:なるほど)
同行予定者も1人分までは補償するわけなんですけれども、補償には診断書や宿泊施設の領収書などが必要となっていますネ。

3)サービス付き高齢者向け住宅
高齢者住まい法によってできた新しい高齢者向けの賃貸住宅制度をいう。
安否確認とか、生活相談といったサービス提供を義務づけているのが特徴で、契約者保護も充実されているわけですネ。主な登録基準は、
◇入居は原則60歳以上。
◇居室の床面積は25平方メートル以上。浴室やキッチンなどを共用する場  合は、18平方メートル以上。
◇バリヤフリー構造、キッチンや水洗トイレなどの設置をしていること。
◇安否確認、生活相談サービスを提供すること。
◇長期入院などを理由に一方的変更や契約解除をされない。
◇入居者が払うのは、敷金、家賃、サービス対価に限定する。
ということになっているわけなんですネ。(アナ:ほぅ)
サービス面では、日中はヘルパー2級以上の資格を持っている職員が常駐していて、入居者の安否確認と生活相談に当たることを義務づけているわけなんですネ。

4)社食本
大きな会社や特色のある会社の社員食堂、いわゆる社食のレシピを紹介した料理本が社食本といわれているんですネ。
社員数の多い会社の社員食堂は、管理栄養士を配置して社員の栄養バランスや健康などに気を配っているので、家庭の主婦たちにとっても参考となると、好評なんですネ。
社食本のきっかけとなったのは、ある計量機器メーカーの社員食堂のメニューを本にしたことからなんですけれども、この会社では社員の健康管理には細心の注意を払っていることで有名で、社食で提供されている定食は、500キロカロリー前後に設定されていて、味にもこだわっているわけなんですネ。
続編と合わせて、420万部の大ヒットとなっているようですネ。






5)レギンス男子
若い女性の多くがスカートとレギンスを組み合わせたファッションであるのをまねて、半ズボンや7分丈のパンツの下にレギンスをはいて、それを見えるように演出している若い男子のファションが「レギンス男子」と呼ばれているんですネ。
7分丈のパンツなどは一度はくと、その軽快さのために足首まであるジーパンなどをはくのが億劫になってしまうんですけれども、そのままだと冬になるとやっぱり寒いわけですネ。
そこで、寒さを防ぐために、女性がはいているレギンスを男性もはくようになったと言われていますネ。
【蛇足】:「レギンス」という言葉をはじめて知りました。

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