2012年3月10日土曜日

当世キーワード(20120310)


NHKラジオ第1 亀井肇さん(新語アナリスト)の「当世キーワード」による。
( )内の相づちは、聞き手の古谷敏郎アナ。

1)職近(しょくちか)・親近(おやちか)
ある情報雑誌が今年の住宅選びのキーワードとして予測した言葉が、「職近・親近」という言葉なんですね。(はい)
東日本大震災の教訓から、消費者が購入する家としては、職場や親元に近くて安心できるものが好まれると予測しているわけなんですね。
実家が近くにない場合は、多少狭くても職場から徒歩で帰宅できる職近かのマンションが、実家が近ければ親近かの二世帯住宅が、それぞれ選ばれる傾向が強くなると予想しているんですね。(ほゥ)
去年3月の震災の時に、職場から遠く離れた自分の家に戻るために苦労した帰宅難民の経験から、万一の際に家族を守れる生活スタイルに注目が集まっていると分析しているわけなんですね。(ほー)
とくに職近かの場合は、自宅の間取りが狭いものとなってしまうために、大きな荷物を貸倉庫に預けたり、両親が遊びに来たときには、マンション内の共用ゲストルームを利用したり、外部の施設を活用するクラウド発想も強まるかも知れないと、その情報雑誌では予測をしていますね。

2)マルシェ(Marché
フランス語で「市場」という意味なんですけれども、最近、日本では「都市型市場」として使われているんですね。(ほう)
正式には農林水産省が支援して2009年に始まったプロジェクトのマルシェ・ジャポンと言い、現在、15の都市で定期的に開かれているわけなんですね。
新潟は魚介が充実し、仙台は東北の郷土食材も扱うなど、個性があるわけなんですね。(ほう)
都市住民が気軽に農家と出会えるように、農村の生産者らが土曜日や日曜日などに都市を訪れて、ビルの前の広場などで農産物を販売する市場なんですね。
生産者が農産物を運んできて販売しているので、食材が収穫されるまでの過程だとかエピソードを聞いたり、おすすめの食べ方などを質問しながら買うことができるわけなんですね。
消費者も何を買うかを決めずに出かけてきて、そこで農家の人たちと話しながら、おいしい野菜を購入する楽しみがあるようですね。

3)棒付きチョコ
棒の先端にチョコレートを付けたもので、そのまま食べることができるし、暖かいミルクに溶かせばホットチョコレートとして飲むことのできるタイプのチョコレートが棒付きチョコなんですね。(ほー)
ホットチョコレートはココアとは違って、原料のカカオの脂肪分、ココアバターが多く、濃厚な味わいが特徴となっているわけなんですね。
一般的なホットチョコレートは、均一に溶かすのには手間がかかるんですけれども、棒付きチョコは、2~3分で溶けるのが特徴となってるわけなんですね。(ほう)
ここ数年、日本のチョコレートのトレンドは、海外からのボンボンショコラ、いわゆるつぶチョコが主流だったんですけれども、最近はカカオ粒子のチョコへ回帰する動きがあり、カカオの風味を感じやすいホットチョコレートが手軽に味わえる棒付きチョコも注目を集めているわけですね。
【参考】http://news.livedoor.com/article/detail/6247222/

4)年明けうどん
年越しそばが1年の終わりの大晦日に食べるのに対して、元旦から15日までに食べる赤い具をそえたうどんが「年明けうどん」と呼ばれているんですね。(はい)
香川県の製麺業者などでつくっています[年明けうどん普及委員会]がこうした規定を定めているわけなんですね。(はい)
四国の讃岐地方では、正月をはじめ家族や知人が集まる場で、うどんをふるまう風習が昔からあったんですけれども、香川県の讃岐うどん関係者たちが年越しそばに並ぶ行事として広めたいとして、2009年の正月頃から使い始めたようなんですね。(はァ)
普及委員会では、ロゴマークもつくって全国の製麺業者などに無料で提供しているわけなんですね。(はい)
太くて長いうどんは長寿を祈る縁起物で、白いうどんに赤い具をいれれば「紅白でめでたい」というアピールがうけて、全国に拡がりつつあるようなんですね。(はァー)
赤い具というのは、かまぼこ、エビの天ぷら、梅干し、人参など、なんでもいいようですね。

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